10/06/27 15:42:23
韓国の男性2人が、戦時下の日本での悲惨な労働実態などを語る「九州筑豊地域強制動員者
証言集会」が26日、飯塚市であった。日韓両国の市民団体が主催し、約150人の参加者とともに
「両国の悲しい歴史を踏まえた上で、平和な東アジアを築いていこう」との意思を確認した。
今年が韓国併合100年の節目に当たることから、韓国の「韓日100年平和市民ネットワーク」
(李大洙(イデス)運営委員長)と、飯塚市のNPO法人「無窮花(ムグンファ)の会」(吉柳順一
理事長)が集会を開催した。
「強制連行」について発言したのは、飯塚市の炭鉱で採炭に従事した孔在洙(コンジェス)さん(86)
と、長崎市の造船所で働き、被爆した金漢洙(キムハンス)さん(91)。
金さんは「一番苦しかったのは空腹。豆油を絞って少しの米を炊き、サツマイモのツルを海水でゆでて
のんだ」と振り返るとともに、「戦争は勝った負けたの話ではない。歴史を知り、お互いの国民が友情を
築かなければならない」と訴えた。
参加した飯塚市赤坂の頓宮勝子さん(76)は「戦時中、近くの炭鉱の寮に住む朝鮮人にかわい
がってもらったのを思い出した。歴史を顧みるいい機会でした」と話した。
=2010/06/27付 西日本新聞朝刊=
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