10/09/21 20:04:37.28 e3OuFBECP BE:929314728-PLT(12001) ポイント特典
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日清食品は6日、主力即席麺ブランド「ラ王」のリニューアル版を関東甲信越地方で先行発売した。
10月4日に全国発売し、年間の売り上げ目標は100億円。
30億円売れればヒット商品とされる即席麺業界では、異例の高い数字を掲げる。
同社は2009年から、755億円という巨費を投じて「全麺革命」と呼ぶ品質強化に取り組んでいる。
専門店の味により近づけるために製造工程を見直し、ラーメンやうどんの太麺化とストレート化を推進。
焼きそば「UFO」を従来のちぢれ麺からストレート麺に変更するなど、主力品を徐々にテコ入れしてきた。
その最終段階ともいえるのが今回の「ラ王」の刷新だ。
従来の生麺からノンフライ麺に切り替えそのうえで太麺・ストレート化を実現するために麺開発担当者を総動員。
通常、即席麺メーカー間では製麺設備に大差はないが、今回は機械メーカーと共同で「ラ王」専用の設備を開発した。
温度や圧力などをより精密に微調整できるようにし、専門店の麺の歯ごたえを追求。
1年がかりで何千もの試作を重ね、社長がようやくゴーサインを出したのは発売2週間前のことだった。
即席麺トップの同社がここまでするには理由がある。
消費者の嗜好が細分化する中、売り出される即席麺の商品数は年間600種類と、旧「ラ王」が発売された1992年から倍に膨らんだ。
さらにここ2年で低価格のプライベートブランド(PB)が急速に台頭し、競争はますます激化。
かつては年間300億円売っていた「ラ王」のシェアも年々落ち込んでいた。
今やよほどインパクトがある新商品でなければヒットが見込めないうえ、ロングセラー品でさえ生き残るのは難しい。
開発担当の森常恭ブランドマネージャーは「過去と同じスピードで開発していては間に合わない。この2年間で各社の開発競争も激しくなった」と話す。
国内で熾烈化する競争は同社の業績にも表れている。直近の10年4~6月期はオープン価格品の販売が予想を下回り、売上高は前年同期比1・8%減少。
新技術を取り入れた品は順調に売れているが、全体を底上げするには至っていない。
逆風が吹く中、巨額投資に見合った反応が返ってくるのか。「ラ王」が背負う期待は大きい。
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