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裁判員裁判：長男の自宅に放火 ８４歳父に懲役３年－－地裁郡山支部判決 ／福島
毎日新聞 9月9日(木)12時49分配信
長男の自宅に放火したとして、現住建造物等放火の罪に問われたいわき市四倉町戸田、
無職、大平善之輔被告（８４）に対する裁判員裁判の判決公判が８日、福島地裁郡山支部で
あり、竹下雄裁判長は懲役３年（求刑・同５年）を言い渡した。
判決によると、大平被告は長男家族から孤立したことを逆恨みし、０９年１１月１１日午後、
同市内の長男宅１階に灯油をまいてライターで火を付けて木造２階建て住宅約２６１平方
メートルを全焼させた。
起訴内容を認めた大平被告の弁護側は、延焼しないよう雨の日を選んだことや、がんで余命が
少ないことなどから執行猶予付きの判決を求めたが、竹下裁判長は「次々に灯油をまき、火を
付けて回った行為は非常に危険で結果が重大。反省する態度も見られない」などと述べた。
この裁判員裁判は４月２１～２３日に公判が予定されていたが、被告の体調悪化から延期され
ていた。【蓬田正志】