10/09/07 02:29:27.77 7Q4t0gWA0● BE:5619825-PLT(12073) ポイント特典
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<日経>◇有機EL、長寿・大型化 「液晶の次」技術競う
テレビの次世代パネルとして有力視される有機ELの研究開発が加速してきた。液晶より画質が良く、消費電力が少ない有機ELは
「夢のパネル」と期待されながら、寿命を長くしたり画面を大きくしたりする技術が難しく、実用化が遅れてきた。コストの削減などなお
課題は多いが、液晶の次と位置付けて商品化を急ぐ企業が増えそうだ。
旭硝子は有機ELパネルのガラス基板を接着する新材料を開発した。発光する有機EL素子を現状の15倍以上、長持ちさせることができる。
有機ELパネルの耐用年数を現在の2~3年から、液晶並みの10年程度に延ばせるという。
水と酸素が大敵
新材料はガラスを10マイクロメートル以下に細かく砕いて有機溶剤と混ぜる。ガラスの特性を保ち、現在使われている樹脂製の
封止材に比べ、素子の寿命を縮める水分や酸素の侵入を抑える。
素子そのものの寿命を延ばす研究も進んでいるが、「現在ある素子を使っても液晶パネルと同程度の寿命が実現できる」
(旭硝子)としている。2011年から量産を始め、20年には50億円の売上高を目指す。
ソニーは有機ELパネルの発光を制御するトランジスタに、酸化物半導体を使う新技術を開発した。従来の製法では、
シリコンの多結晶化などの工程が障害となり、大画面化に限界があった。新しい半導体は液晶パネルと同じ工程で製造
できるのが特徴で、30型以上の実用化をめざす。
大型パネルの量産技術の研究も進む。有機ELパネルの製造は、発光材料を気化させて基板に付ける「蒸着」が主流だが、
大型パネルを作るには印刷技術を応用する「塗布」が有力とされる。
住友化学は、この塗布型の製造方法に使う「高分子型有機EL」の開発を進めている。07年に高分子型の技術で先行していた
英国のベンチャー企業を買収した。パナソニックと共同で、世界初となる40型以上の大型パネルの試作機を10年度中にもつくり、
12~13年の量産を目指している。
URLリンク(www.nikkei.com)