10/08/12 12:19:27.32 5arpydbV BE:970938465-PLT(12000) ポイント特典
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【文化部記者のお墨付き】鼻毛、内臓…グロテスクなアート 出版や展覧会相次ぐ
先ごろ、河鍋暁斎(きょうさい)の本『反骨の画家河鍋暁斎』が新潮社から出版された。
江戸から明治を生き、けばけばしい作風で知られる。
処刑された血みどろの人物や地獄図、幽霊も描いた。とにかくどぎつい。グロテスクだが、根強いファンも多い。
確かアーティストの横尾忠則=昭和11年生まれ=も好きな作家だということをどこかに書いていた。
最近、東京都内のギャラリーをまわっていて感じるのが、そうしたグロテスク系の作家が元気で目立つことだ。
東京・市谷田町のミヅマアートギャラリーで発表している入れ墨を施したふんどし姿の男たちを描いた天明屋尚
(てんみょうや・ひさし)=昭和41年生まれ=もそうだろう。
九段の成山画廊で個展を行う松井冬子=昭和49年生まれ=もそうだ。彼女の場合は内臓までも描いている。
とりわけ白金にある「山本現代」という現代アートのギャラリーに所属する作家はグロテスクの傾向が強い。
4月に行った松井えり菜=昭和59年生まれ。自身をモデルにした女性=写真(木奥恵三撮影)。
開いた口にはネバネバしたツバ、口元のうぶ毛や鼻毛さえもリアルに描き出す。
普通では描かないものだが、彼女の場合は執拗(しつよう)に描く。リアルさを徹底させるとグロテスクにもなる。
また個展が終わったばかりの森靖(おさむ)=昭和58年生まれ=の木彫も負けてはいない。
たとえば女性を彫ったものでは、巨大な乳房が胸のほか、背中にも付けられている。どうみても奇形だ。
彼はマリリン・モンローとかっぱが合体した奇抜な作品も制作している。
松井えり菜や森靖の作品は、好きな人はほれ込むが、生理的に好かない人も多いだろう。
両作品とも見た目はきれいではないが、ひきつけて離さない強さを秘める。
もっとも、万人に受け入れられるアートなど何のおもしろさもない。
一部で拒絶されるアートほど魅力的でもある。(渋沢和彦)
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