10/08/03 20:30:41.31 pLPnIUtb BE:546746257-PLT(12001) ポイント特典
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【こんな時代のヒット力】マーケティング7割、思い3割
今年2月、ホンダが発売したハイブリッドスポーツクーペ「CR-Z」が、発売後1カ月で目標の1
000台をはるかに超える1万台を受注し、ヒットしている。スポーツクーペは、月に3ケタの販売台
数にまで縮小している分野。そんな中での異例のヒットである。
1970年から80年代、クルマは憧れや文化の象徴だった。若者は速く、格好のいいスポーツ
カーに熱狂した。だが、クルマ離れやエコ意識の高まり、長引く不況が拍車をかけ、いまの若者
を対象に「車に求めるもの」を聞くと、「低価格、大人数、燃費」に集約される。
その中で、ホンダはあえてスポーツクーペ開発に乗り出した。開発に携わった営業開発室・高
岡篤史さんは、CR-Zを「マーケティング7割、思い3割で取り組んだ」という。
マーケティングに頼り過ぎると「大人数が乗れる」「ドアの数が多い」ことが求められ、既存の車
種に埋没する。それをやめ、格好良さ、走りを重視し、専用パーツを開発するなど、クルマ好きた
ちの思いをこめた。まさにホンダの真骨頂である。
こうして、走りとエコという真逆のコンセプトを積んだ世界初のクルマが生まれた。社内の評価
も「いい車を出したね」と上々だった。
(続く)