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第27回
皇太子妃雅子さまにおける悲劇の本質と打開策
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暖かい家族関係と公私混同の間にあるもの
民間企業でも、サラリーマン社長が自分の子供を自社に就職させるのはあまり誉められないことが多い。
それ以上に社員の子弟の採用をしないところもある。なぜなら、公私混同につながりやすいからだ。また、
父親の会社に就職しようという女性も、自立心を持った強い性格でなく、利用できるものは利用しようといっ
た、ちゃっかりしたタイプか、それとも親に保護して欲しいというやや甘えた性格と見るのが普通だろう。
こうしたことを考えれば、小和田家は親子の関係が非常にウェットで、よくいえば暖かいつながりがあるお
家だと推測されるし、逆に公私混同の疑いを持たれることに対してさほど神経質でないこと、雅子妃自身も
独立心旺盛な人柄とはいえないことを伺わせる。
全般的にいって、雅子妃はエリート官僚のごく普通の娘であり、特別に有能なわけでも強い性格でもなく、
経済的には超リッチでないが不自由のない暮らしをされ、父親が有力者であることに甘えることにさほど躊
躇してこられなかったのである。こうした客観事実から組み立てた分析は世間一般で持たれている新しい
時代を象徴する自立した女性というイメージとはあまりにも違うものであろう。
そして、このギャップこそが雅子妃の悲劇の原因なのである。