11/02/16 11:57:29 rnfl+9ab
これだけ時間を捧（ささ）げているにもかかわらず、成果はきわめて少ない。
処女作の『十三番目の人格（ペルソナ） ＩＳＯＬＡ』を上梓（じょうし）したのは、
一九九六年のことだった。今年でデビュー十五周年を迎えるが、その間に発表した
小説はわずか九冊、先日、ようやく十冊目の『ダークゾーン』を脱稿したばかりである。
世に寡作の作家は多いが、最右翼の部類だろう。このコラムの執筆者は、多くの肩書を持ったり、
忙しく日本と海外を往復されたりしているが、私は小説以外のことは何もしていない。あらためて
自分の仕事ぶりを振り返ると、いったい何に時間を費やしてきたのだろうと首を捻りたくなる
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