10/12/24 21:50:17 c6hkXbUV
>識者に「捕物帳は半七に始まり半七に終る」と言わしめた「半七捕物帳」が
>手軽に読めない時代にも、佐七は銭形平次と並んで著名であった。
「半七捕物帳」は初刊本のあと、戦前は春陽堂の日本小説文庫、
戦後は同光社版でロングセラー、昭和30年には早川書房から豪華本、
昭和32年には角川文庫に入ってこれもロングセラーになっている。
綺堂の本を出すために作られた青蛙堂からはもちろん出ているし
角川文庫が切れかけた昭和52年には旺文社文庫で復刊された。
旺文社文庫自体が消滅した後、昭和60年に光文社文庫に入った。
これは平成になってから改版し、現在も版を重ねている。
「半七」が手軽に読めない時代って、具体的に何年から何年の間のこと?
そんな時期はなかったと思うんだけど。