10/12/11 11:27:00 2P+FoV1J
「空手バカ一代 世界制覇編」を読んだ。
大ヒットシリーズの最終編。ある種の冒険談としてこの板で取りあげてみる。ただし、時代も既に70年代前半に入り、極真会の支部が国内はおろか
世界展開しており、
つのだじろうが漫画担当だったを初期のようなワイルドな世界観は
望むべくもないものとなっている。
連載時にはマス大山の後継として人気があったケンカ十段の暴れ者
芦原英幸も四国支部の道場主、所帯持ちとなり少し落ち着いて
しまった感あり。
(まあ、まだ随所にそのワイルドな暴れっぷりを見せてくれはするが)
タイトルに世界制覇とあっても、空手大会の描写が中心となっており、
大会が回を重ねるにつれて、必殺のKO勝ちによる決着から
現代へと繋がる判定による勝敗が主流となってゆく様も描写されている。
多少老いたりとはいえ、相変わらず自信満々なマス大山先生の語り、
これに加えた原作者梶原一騎氏の活躍(?)は微笑ましくもある。
短命キャラとなり惜しまれるのは、第二の大山倍達を目指し修行に励むも
あえて極真への入門をせず、逆に空手大会で戦いを挑まんとする
亜細亜大生の富樫宣資だ。
準々決勝で敗れひとり東京体育館を立ち去ったという彼氏のその後・・・
非常に気にかかるところである。
(リアルな人物でなくして、空手バカワールド末期に登場した
フィクション中のキャラとしてである)