11/08/22 20:47:10.69
PTSDが病理として取り上げられた背景には、
いろいろと心療医学以外の要因も見え隠れするが、
つまるところ米国ではヴェトナム戦争からの帰還兵が
日常生活に適応しきれず様々な異常行動
具体的には、ちょっとしたきっかけで恐慌をおこしたり、
入眠困難や過覚醒による不眠、それに伴う種々の神経症的行動、
さらにはそれらからの逃避としての薬物やアルコールへの依存等が目につき、
社会問題となったことによる。
そのような事例の研究により出された結論が
展望のない泥沼化した戦場という異常な環境で
極度の緊張と多くの死に向き合わされたことで生じたトラウマが原因となって
日常生活を送ることが困難な異常行動を起こさせている、
というものだった。