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日本医科大学医学会雑誌
Vol. 4 (2008) , No. 1 pp.25-31
コルチゾールはその化学的性状が脂溶性であること
から,血液脳関門において排除されず脳内に直接はい
ることができ,コルチゾールに対する受容体を有する
神経細胞に直接作用する
例えば海馬,桃体,大脳皮質といった辺縁系,脳幹,小脳などでもこの受容体は豊富に発
現している.海馬は副腎皮質ステロイドホルモンの重要な標的部位であり,電気生理学的に
ラットの海馬を刺激すると血中のコルチコステロン量の変動が生じることが知られており,
また,グルココルチコイド受容体も豊富に発現しており,海馬こそが副腎皮質ステロ
イドホルモンの調節中枢としてとらえることができる(図1).