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サッカーで得点を狙ったりパスしたりする際のヘディングを成人のアマチュア選手が長期にわたって行うと、
記憶力に影響を及ぼし得る脳損傷につながる可能性のあることが研究者らの調査で明らかになった。
北米放射線学会がシカゴで開催する年次会議で29日発表された調査結果によると、
サッカーボールを頭で打つヘディングを年間1300回以上、1日当たり数回行った人は、
注意や記憶、計画、体系化、視覚をつかさどる脳の領域に損傷を受ける可能性が高まった。
米国の各州やスポーツ組織が安全性向上に向けた規則の策定を進める中、
スポーツ活動で受ける脳損傷への関心が高まっている。
調査によると、レクリエーションでのプレー中のサッカーボールの時速は最高55キロメートルで、
プロのゲームではその2倍以上に達する可能性がある。リポートの主執筆者、マイケル・リプトン氏は、
どの程度ヘディングを行うと脳損傷を受ける可能性があるかに関する研究が次の段階として必要になると述べた。
イェシーバー大学(ニューヨーク)のアルベルト・アインシュタイン医学校にあるグルス磁気共鳴調査センターの
ディレクターを務めるリプトン氏は21日の電話インタビューで
「この問題を軽減できる治療介入が可能かもしれないが、
そのためには安全なヘディングの範囲の十分な定義に向けさらなる調査が必要だ」と指摘。
「それを下回れば活動は安全だが、上回れば長期的な問題につながる閾値(いきち)が存在する可能性があるようだ」
と述べた。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)