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◇「地域浸透」見通し甘く
三重県初のプロ野球チーム・三重スリーアローズは、発足から2季で解散に追い込まれた。
元々、中日や阪神ファンの多い三重でプロの球団が浸透する素地は乏しく、球団は今季、
1試合の観客数を2000人と見込んだが、主催試合の平均観客数は約280人に落ち込んだ。
頼みのスポンサーも支えにはならず、壁矢慶一郎代表は解散会見で「見通しが甘かった」とうなだれた。【谷口拓未、写真も】
今季終了後も唯一球団に残り続けた美濃一平選手(22)は結局、球団から発表まで解散を知らされなかった。
「独立リーグでプレーするならアローズと考え、最後まで残ったが」と悔しさをかみしめた。
球団によると、今季所属した四国アイランドリーグplusを9月に脱退後、関西独立リーグへの加盟や
三重県内でのリーグ発足を模索した。だが、いずれも難航し、解散しか選択肢はなかった。
アローズは08年に設立、翌年に大阪ゴールドビリケーンズと新リーグを発足させた。10年に対戦が始まると、
選手は街頭でチラシを配り、壁矢代表はテレビのバラエティー番組に出演して来場を呼び掛けたが、観客数は伸びなかった。
そして、大阪の選手の野球賭博問題を発端にリーグは1年で消滅した。
今季も平均観客数は昨季の約400人から減り、スポンサー収入も昨季の約1500万円から約800万円に減った。
今季の収入は目標の8500万円に対し、4000万円にとどまる見通しだ。
スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は「日本野球機構ですら観客動員は低迷している。
近隣に中日や阪神の本拠地があり、地域が求めていなかったのではないか」と分析する。
今季のある選手の月給は、15万円。プロの選手が昼食にカップラーメンをすする姿は珍しくなかった。
設立当時からのファンという三重県多気町の乗田武志さん(46)は「独自の魅力を発信できなかった」と悔やんだ。
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