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球団買収、マックが13年前に断念した理由
1998年9月上旬。日本マクドナルド(現・日本マクドナルドホールディングス)の
藤田田社長(当時)にインタビューしたときのことだ。藤田氏から驚くべき発言が
飛び出した。「日本の(プロ野球の)球団を買おうと思ったんだ。(買収の)金額は
50億円くらいで話を進めることができた」。藤田氏はこう続けた。「マクドナルドの
年間の広告宣伝費の範囲内に収まる。PR効果は抜群だ」。
藤田氏が球団買収を真剣に考えていたのは間違いない。同社は当時から
少年野球の支援に積極的。マクドナルドの主要な顧客は「キッズ・アンド・ファミリー」
だから、野球が好きな子供たちに「マクドナルド球団」のファンになってもらえれば
相乗効果は計り知れない。
そこで藤田氏は米マクドナルド本社の首脳陣に球団買収構想を説明し、了解を
取り付けることにした。米マクドナルドの創業者、レイ・クロック氏もメジャーリーグ、
サンディエゴ・パドレスのオーナーを務めたこともあったから、「OKが出る」と
確信していた様子だった。
藤田氏の思惑通りに、米マクドナルド首脳陣は「OK」を出した。その時の模様を
藤田氏はこのように語った。
「ミスター フジタ。すばらしいアイデアだ。ぜひとも(球団買収を)実現してほしい。
そして、ユニホームには(マクドナルドの)Mのマークを縫い付けて日本のお客さんを
喜ばせてくれ」。
藤田氏も喜んだに違いないが、オチがあった。
「ただし、1つだけお願いしたいことがある。ミスター フジタのポケットマネーで
球団を買ってくれ。そうすればMのマークの使用を認めてもいい」。
(>>2に続く)
ソース:日本経済新聞(編集委員田中陽) 2011/11/11 7:01
URLリンク(www.nikkei.com)