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(>>1のつづき)
今年8月に総務省が発表した「情報通信白書」には、世代別の「テレビを見る」時間を過去と比較した
データがある。若い世代のテレビ離れは一目瞭然。 10代では、2005年に1日平均106分だった
視聴時間が、2010年には70分と、わずか5年で3割以上も減少している。同様に20代では、2005 年に
104分だったのが2010年には76分に激減。かつて「テレビの見過ぎだ」と大人たちから叱られていた
日本の若者は、この5年で、自然と1日30分もテレビ視聴時間を減らすことに成功したわけだ。
ほかの世代を見ると、50代・60代ではテレビ視聴時間が微増しているが、全世代を通しても1日で4分の
減少となっているから、若者の減少分をカバーできなくなっているのが現状である。
さらにNTTコミュニケーションズが2010年3月に発表したテレビ視聴の実態に関するアンケート調査では
、20代以下で「ほとんどテレビを見ない」層が14.7%もいるという驚愕のデータが明らかになっている。
しかも同調査によれば、録画して時間のあるときに見る層も17.3%に過ぎず、携帯やワンセグで見る
層にいたってはわずか0.5%しかいなかった。
つまり、録画やワンセグという言い訳は完全にウソで、若者たちは、テレビ番組そのものを見なくなって
いるのである。
※週刊ポスト2011年11月11日号