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ロンドン五輪アジア最終予選で22日にU―22(22歳以下)日本代表とマナマで対戦する
U―22バーレーン代表が、壊滅危機に直面していることが31日、分かった。
チュニジアの民主化運動を手始めに中東諸国の反政府デモが活性化しているが、
それに参加した代表選手らの投獄や国外追放が頻発。08年の南アW杯アジア3次予選では
岡田ジャパンを破った難敵の弱体化で、関塚ジャパンのロンドン行きに追い風が吹いた。
関塚ジャパンを首都マナマのナショナルスタジアムで待ち受ける中東の難敵が、危機的状況に
直面していた。バーレーン代表関係者は「多くの代表選手やサッカー選手も確かに投獄されたが、
今は大部分が釈放されている。政治とスポーツは切り離して考えなければいけない」とため息を
ついた。
昨年末にチュニジアから端を発した中東諸国の反政府活動が、バーレーンにも波及。
毎週火曜日と金曜日には街頭デモが発生しており、3月には政府側の武力弾圧で多くの
市民に死者が出るという事態に発展している。
サッカー界も例外ではなく、このデモに賛同したバーレーン代表FWアラ・フバイル(29)、
DFモハメド・フバイル(31)の兄弟ら多数の代表選手が逮捕された。08年のW杯アジア
3次予選などで岡田ジャパンに2度までも土を付けたバーレーン代表の主力。ロンドン五輪
出場権を獲得すれば3人のオーバーエージ枠(23歳以上)の有力候補となるはずが、
代表62試合5得点の名手モハメドは懲役2年を求刑された。代表63試合21得点のアラも、
国際サッカー連盟の勧告でようやく釈放されたが、代表及び国内リーグでは活動停止となり、
国外追放状態に。オマーンリーグ移籍を余儀なくされた。
「五輪とA代表も体制派から以外に選出されない。アラ以外にも、代表選手や有望な若手も
海外に流出し、残念ながら現体制では招集されない選手も多い。現在の五輪メンバーは
国内のアマチュアばかりでかつてないほど弱い」と代表関係者は嘆く。
9月21日の五輪最終予選初戦のシリア戦は敵地で3―1と完敗。政情不安で弱体化した
バーレーンに、日本が負けるわけにはいかない。
ソースはURLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)