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今やプロ野球に取って代わって国民的スポーツになりつつあるサッカーだが、
Jリーグは急激な人気下落にあえいでいる。
今季Jリーグの観客動員(J1のみ集計)は、30節を終えた時点(10月23日現在)で、
417万8129人で1試合平均1万5475人。
昨季は1試合平均1万8428人で、現時点で前年比17%も減少した。これには、
東日本大震災の影響もあるだろうが、人気チームの浦和レッズが成績不振により、
前年比16.7%減と大きく動員を落とすなど、さまざまな要因を含んでいるようだ。
公式戦全日程を終えた一方の雄であるプロ野球は、セ・リーグが1179万2344人
(1試合平均2万7297人)で前年比4.2%減少。
パ・リーグは977万7852人(1試合平均2万2634人)で前年比0.6%減とほぼ横ばい。
両リーグ全体でも微減にとどまった。
チーム別に見ると、プラスに転じたのは、セでは終盤まで首位を走ったヤクルトのみ
で前年比1.2%増。
パでは2年連続優勝のソフトバンクが6%増、被災地でもある楽天が2.3%増で、
増加したのは3チームのみ。
他のおもなチームでは、2年連続優勝の中日が2.2%減、巨人が8.4%減、
7年連続リーグ動員トップの阪神は3.6%減。
パでは昨年日本一ながら最下位に甘んじたロッテが13.8%減と大きく落とした。
今季は震災の影響で開幕当初、東北、関東では電力不足の影響でナイターを自粛し、
平日にデーゲームを行ったり、地方での開催に変更するなどの措置もあり、
多少の観客動員の減少はやむを得ないところ。
むしろ、前年比でプロ野球全体が微減ですんだのは、良かったともいえる。
昨季にもまして、今季は地上波でのテレビ中継は激減。もはや、プロ野球はBS、
CSで見る時代となった。報道番組での日本のプロ野球の取り上げ方も、著しく悪くなった。
それを思えば、まだまだプロ野球の人気自体は健在で、捨てたもんじゃないようだ。
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