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山形小林監督「菅野ちょっとかわいそう」
日刊スポーツ 2011年10月29日(土)11時29分配信
山形・小林伸二監督(51)が28日、プロ野球とJリーグとの制度の違いに思いを吐露した。
27日のドラフト会議で菅野智之投手(東海大4年)の交渉権を獲得したのは、一本釣り予想
の巨人でなく、日本ハム。ルール上問題はない。しかし選手の意思が尊重されるサッカー界
には、入団や移籍で菅野が見せた困惑の表情はない。広島、福岡時代に強化担当の経験が
ある小林監督には複雑に映った。
小林監督 (野球とサッカーの)どっちが良いとも悪いとも言えない。ただ選手にとっては行き
たいチームに行って頑張ることがモチベーションになると思う。サッカーは自由に人の行き来が
できる。お金がかかるけどね。
入団後の移籍もサッカー界はスムーズだが、野球界はFA権取得には時間がかかる。
小林監督 サッカーは複数年契約を消化していなくても、相手方が違約金を払えば、好きな
チームに行ける。何年か前に自由な移籍を求めるボスマン判決というのがあって、選手側が
勝訴したこともあった。野球の世界は長い歴史があるし、さっきも言ったけど、どっちが良いとは
言えないけど、菅野は(FAなどで)巨人に行くにはまた時間がかかるんやろ。ちょっとかわいそう
やん。
ドラフト制度は理解しながらも、サッカー人としては、ちょっと菅野に同情したようだ。【湯浅知彦】
◆ボスマン判決 名前の由来となったジャン・マルク・ボスマン(46)が、所属していたRFC
リエージュ(当時ベルギー2部)とUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)を相手に起こした裁判。
90年、リエージュとの契約が満了し、オファーのあったUSLダンケルク(当時フランス2部)へ
移籍しようとした際、リエージュ側がボスマンの所有権を主張。流出を阻止しようとしたことに
対して裁判を起こした。結果はボスマンの勝訴。これ以降、EU圏内では選手の移籍自由化に
拍車が掛かった。
▽日刊スポーツ
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▽選手へ指示を出す小林監督
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