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【セルジオ越後コラム】興行大会からの脱皮を視野に
FOOTBALL WEEKLY 20111年10月28日(金)11時17分配信
29日に、ナビスコカップ決勝の浦和対鹿島戦が行われるね。どちらもリーグ戦では低迷しており、
浦和にいたっては残留争い中の身だ。ここで一つタイトルを獲得したいという思いの詰まった、
白熱した試合になるだろうね。
その一方で、常に話題に昇るのが、ナビスコカップの意義、位置づけだ。決勝に至るまでの戦いは、
代表選手がいない中で行われることが多く、優勝しても ACL出場権が与えられるわけでもない。
優勝チームはスルガ銀行カップに出場することになるけど、現状、そのタイトルに重みは感じられない。
さらにナビスコカップには、優勝チームが降格するケースが多いという、不名誉なジンクスまである。
例年決勝戦だけは大いに盛り上がるものの、どうしても一発花火の興行大会という側面が拭えない。
つまり構造としては、すでに廃止されたオールスター戦と近いものがあるよね。
もちろん、スポンサーであるナビスコ社には、サッカーファミリーとして本当に感謝しなければならない。
Jリーグ発足当初から、約20年にも渡って、Jリーグをサポートしてくれている。しかし、このままの構造で
未来永劫続いていくもの、あるいは権威ある大会に発展していくかといえば、疑問符も出てくる。
もともと文化として育ってきた大会にスポンサーが乗ったのではなく、スポンサーありきの大会という
形には、どこかで限界が出てくる。ナビスコ社は不況下でも踏ん張ってくれているが、いつ降りざるを
得ない状況になるかはわからない。
物事には、長期的なビジョンが必要だ。JFA、Jリーグが、ナビスコカップをどんな大会にしたいのか、
天皇杯をどう考えるのか、ACLをどう使うのか。世界の強豪国とサッカーの文化レベルでも肩を並べる
ためには、考えなければならないことがまだまだ多いね。
▽FOOTBALL WEEKLY
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