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欧州を襲う不況の波は出版界にも大きな影響を及ぼしている。
先月、スペインで36年の歴史を持つ権威あるサッカー雑誌「ドン・バロン」が休刊となり、
サッカーファンを嘆かせた。「ドン・バロン」休刊の最大の理由は、スペインを襲う経済
危機が引き起こした広告料の低下にある。
ギリシャに次ぐとされる規模の景気悪化により企業は広告費を一斉に削減。「ドン・バロン」
の広告収入も急降下し、経営は悪化する一方だった。編集部は今季のリーガ開幕時点までは
発行を続けたが、状況が回復する兆しは見られず、9月6日、最終的に発行停止されることになった。
広告料の低下は「ドン・バロン」だけの問題ではなく、今後は同誌に続いて休刊となるスポーツ誌
も出てくるのでは、とも言われている。
■スポーツ新聞の報道が公平性を欠く中、貴重だった「ドン・バロン」。
スポーツメディアとしては、「マルカ」などのスポーツ紙は依然健在だが、スペインの新聞
は地方主義の色が濃く、ひとつのクラブに肩入れした報道が多い。「マルカ」はレアル・
マドリーの機関紙とも呼ばれ、常に同クラブに寄った報道をしており、一方でバルセロナ本拠
の「スポルト」や「ムンド・デポルティーボ」紙はバルサ一辺倒となるなど、スポーツ報道は
著しくバランスを欠いている。
そんな中、あくまでも中立的な立場を貫き、ビッグクラブだけに限らず様々な角度からスペイン
サッカーを伝えていた「ドン・バロン」は貴重な存在だった。
(>>2以降に続く)
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