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本当に創造している人たちが報われる社会へ
10月9日
ここ数日、人工音声による歌声創作界では、盗作ならぬ
成りすまし事件で大騒動だという。どうやら、あるP(楽曲制作者)が
実は自分では全く楽曲を制作しておらず、他のPたちの曲を
自分の名義で自分のものであるかのように発表していたらしい。
これは確かにデジタルデータのコピーしやすさや、ネット上での
匿名創作の難しさを示している事態であるかもしれない。だが
本当にそれだけだろうか?
消息筋によると、成りすまし盗用をしていた人物は、話術巧みで
友人も多かったという。それに対して、盗用された作曲者は
音楽以外での自己表現が決してうまいとは言えなかったようだ。
こうした、“コミュ充”が、真の創作者の成果を奪う構図は
現代社会の至る所に存在している。科学技術の研究の現場
しかり、IT産業しかり。
確かに、盗用した人物の宣伝の巧みさのゆえに、それらの
曲が良く知られるようになったという側面もあったとの事であり
これもまた、宣伝部門や営業の重要さを示しているともいえる。
だが、やはり制作者が報われず、食いつぶされていくだけの社会で
創造を続けていく事は難しいだろう。今回の事件はそうした
日本社会の問題を照らし出している。創造する人たちが
報われる社会を作っていきたいものである。