11/10/05 15:25:31.71 0
>>1の続き
しかし、体力勝負のスポーツはラグビーとバスケだけではない。日本のお家芸である柔道でも、
重量級では優勝争いをすることさえ年々難しくなっている。国技の大相撲でも、
日本生まれの横綱の不在が長く続いている。このように、今のスポーツ界は国内外を問わず、
技術よりも体力で押し通す方が主流となり、日本人のような小兵では戦いにならない時代になった。
・国民の体力向上を
だからといって、手をこまねいていてはどのスポーツにおいても日本代表の勝ち目が遠のいてしまう。
国として、また各スポーツ団体としてどのような対策を講じたら良いのだろう。
今まさに政策・方針・戦略を国家規模で組み立て直す時期ではないだろうか。
10年程度の中長期では、JOCが唱えるごとく、トップアスリートを徹底的に鍛えて、
スポーツをする若者に頂点を目指す機運を醸成することは有効かもしれない。
現に、オリンピック出場経験者の多くはトップアスリートの養成を強く訴えている。
彼らの経験からの判断だから正しい選択肢に違いない。即効性がありそうだから、
アスリートがそれなりの実績を残してくれることを期待したい。
しかし、体力勝負の時代であることを勘案すると、国民の体力向上が最優先されなければならない。
ドイツが15年かけて環境整備をしたゴールデン・プランのように、長期的な国家プロジェクトの下で
国民を小さな子供のときからスポーツに親しませて、骨格そのものをドイツ人やオーストラリア人並みに
することが目標になる。そしてその延長線上にトップアスリートの養成を位置付けることになる。
以上のことを考えると、各種スポーツ団体は、斬新な経営感覚を持つ年齢の若い役員に入れ替えた方がよい。
これまで手付かずだった知的財産権の現金化を推進して、得た収入をスポーツ振興に回すためだ。
そうなることを期待する。(帝京大経済学部教授・大坪正則)