11/10/01 11:57:50.00 0
ニュージーランド(NZ)大会で3敗1分けと振るわなかった日本代表について、
現地で観戦した元日本代表WTBの大畑大介さんが振り返った。
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期待していた分、落胆は大きい。正直、「このままいったら、日本にラグビーはなくなるんじゃないか」という危機感すらある。
重圧の中できちんとした判断が出来ない。W杯までに上位国との厳しい対戦が足りず、ゲーム理解度の乏しさがあらわになった。
今回のチームはベテランが少なく、経験値のなさも出てしまった。
判断力を鍛えるためにもアジア勢と戦っている時間があったら、その間の1~2カ月、強豪国へ武者修行に行くべきだ。
自分の見ている限り、カナダ戦は現状の代表の力をすべて出したと思う。それでも、引き分け。言い訳できない分、前回の引き分けよりもダメージは大きい。
終盤の日本の疲れ具合を見ると、NZ戦でベストメンバーを出していたらカナダに負けていたな、という思いもよぎった。
個人的にはNZ戦にベストメンバーを出してほしかったが、カーワン・ヘッドコーチは日本の誰よりも祖国をリスペクトしているはず。
後半の2試合に勝てず、結果的に失敗に終わったが、難しい判断を強いられたと思う。
個々を見れば、大野の体を張ったプレーには胸を打たれた。若い世代では堀江、リーチ、日和佐が4年後のチームの軸にならなあかん存在に成長した。
あとはもっとリーダーが出てきてほしい。試合中の修正能力が低かったのも、そこに原因があったと思う。
世界で結果を残せないスポーツは国民に魅力を感じてもらえない。
自分も含めて、ラグビーにかかわるすべての人間が、今大会の結果について、当事者意識を持たないといけない。
ラグビー協会は解体的出直しをする覚悟が必要だ。今までのような生ぬるい雰囲気のままなら、また同じ失敗を繰り返す。
2019年のW杯日本大会まで時間はない。若くて情熱があって、責任を背負える人間を増やさないといけない。
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