11/09/28 18:56:39.19 0
―台湾開催で、日本がただの出場国という立場なら、回答期限を延ばせる可能性は。
「それもない。出場チームが明確にならないとビジネスの話が進められない。すでにとても遅れている」
―個々の選手に入る報酬について。各国による違いはあるのか。
「(NPB所属の日本選手は他国の選手よりも)出場報酬は45%多い。そして結果的に
優勝した日本選手は、その報酬と賞金を合わせ、2番目にもらったチームの2倍以上を受け取っている」
―分配比率でいえば、大リーグ機構と大リーグ選手会が多く分配されているが。
「WBCは野球の普及を目指し、世界のベストプレーヤーが母国のためにプレーできるよう
考えられた大会。これまで五輪でも、IBAF(国際野球連盟)でもできなかった。それには保険、
飛行機代、宿泊費、練習施設、用具など、巨額のコストがかかる。そこでWBCから招待する
形にした。第1回大会は大リーグ30球団が経費4300万ドル(当時約50億7400万円)を捻出した」
―大リーグのスター選手が母国でプレーする時の保険の費用も払っているということか。
「日本のように経済的に豊かな国なら、自分たちでスポンサーを募り、費用を工面して出場できる。
だが多くの国は難しい。日本の提案する形なら、WBCに出場できるチームは4カ国くらいに
なってしまうだろう。コストで一番大きいのが保険だ。09年大会はMLBから9カ国、
228人がプレーした。アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)はドミニカ共和国のためにプレーした。
MLB所属球団ではない他チームでプレーするためには保険が必要。それを負担している」
―日本の参加は大会に必要か。
「私は日本チームにはぜひ今回も出場してほしいと思っている。日本が出た方がいい
トーナメントになるし、不参加となれば失望するだろう。米国はじめ他チームも、ぜひ前回の
チャンピオンを破って王座に就きたいと意気込んでいるから。だが、仮に日本が出ないと
なったら、その場合は先に進まなければならない。すでに説明したように、遅れれば遅れる
ほど他の出場チームに迷惑をかけてしまう」
(>>3に続く)