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明治開化期の日本と朝鮮(9)
宮本小一外務大丞、朝鮮国京城に行く
食事のことなど
食事は1日2回で、たいてい10種類から17、8種に至る。三尺四方ばかりの有脚盆にうずたかく盛り上げて、
倒れ落ちるのを恐れるばかりである。
牛豚鶏魚の肉、草餅、羮汁など、みな、器、皿に堆積する。しかし臭味がひどく箸を下す者が少ない。
ただ桃李、林檎、瓜などは臭味がないので食べられる。沙果・・林檎に似て頗る大であるが美味ではない。
マクワウリ、葡萄、西瓜、梨の類が多い。
水煮の卵、牛肉、豚肉、鶏肉、麺、カラスミ、乾し魚を削ったもの、或いは日本人のためにと焼き魚も出した。
蜜を湯で溶いてミル(海草)と煮餅をあえたものなど。
それらが、1人に対して実に10人分程もある驚くべき量であった。
炎熱の時節でもあり、その異様の臭いに堪えきれず、胃腸も慣れないこともあって食傷を恐れて箸を下す者が稀であった。
なお、庶民のものは不潔で食べるべからずと言う。
(宮本たちの食事はいわゆる宮廷料理と思われる。なおメニューにキムチは見当たらない。(笑)
詳しいメニューを知りたい人はこちらをどうぞ。)
出す物が豊かでなければ賓客を饗応するにふさわしくないとは言うが、飽かずに食うとしても人の口腹にも限度がある。
膳台に種々の物をうずたかく積み上げて出すそれは、見ただけで人を先ず飽かせるものである。
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