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6本のレギュラー番組を抱え、「視聴率男」と褒めたたえられていた島田紳助さん。
それは大いなる幻想、虚像だったのではないかという疑問がでている。
「代役」になっても番組の視聴率が、概ね好調なのだ。微減した番組もあるが、
少なくとも「大ダメージ」はなさそうだ。
(中略)
インターネットのツイッターで、「代役司会番組」の反応をみてみると、賛否が分かれているようだ。
「(行列の~は)紳助いなくても全然良かったと思うな~」「紳助いないほうがいい番組に
なってる気がするんだが」といったものが並ぶ一方で、
「紳助がいないと駄目だな」「紳助さんてしゃべりが上手かったんだなぁって改めて思った」
と、不在を惜しむ声も少なからずあった。
テレビに詳しいライターの今井舞さんは、「行列の~」などで視聴率が上がったのは、
「紳助さんがいなくなった後、番組がどんな風になるのか」とやじうま的にチャンネルを
合わせた人が多かったため、とみている。一時的な現象というわけだ。
鑑定対象の「お宝」が中心で、紳助さん色が薄かった「鑑定団」は別として、ほかの番組は
そう遠くない時期になくなるのでは、と今井さんは分析している。
良い意味でも悪い意味でも紳助さんの話術や「いじり」があってこその番組構成だったので、
代役ではうまく回りそうにない。
とはいえ、そもそも紳助さん番組はマンネリ化が進んでいた。
紳助さんの姿勢にも「やっつけ仕事」ぶりがにじむようになっていた。引退がなかったとしても、
局側は番組終了のタイミングを見計らっていたのではないか。
紳助さんに頼らない新しい番組が早晩生まれる。
「結局、(紳助さんが)いなくなってもテレビ界は困りません」
今井さんはこう断言した。さらに、「個人的にはうれしい」のだそうだ。
力のない中途半端な芸能人をいじる紳助さんの芸を見なくて済むようになるから、というのが理由だそうだ。
ツイッターの意見の中には、「紳助が消えたら『行列』も『深イイ』も見る気がしてきた」という声もあった。
「代役司会番組」の視聴率は今後、どんな推移をみせるだろうか。
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