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「アリアンツ・アレーナみたいなことになっとるで」。
これはファジアーノ岡山のホーム・カンスタ近くのテレビ局、OHK岡山放送の本社屋上電波塔が、
ホームゲーム開催日にファジアーノカラーのエンジ色にライトアップされたのを見た方の感想だ。
アリアンツ・アレーナをよく知らなかった筆者に、このサポーターさんは、
「アリアンツ・アレーナいうのはドイツ・ミュンヘンのスタジアムでな、バイエルンの試合の時が赤色に、
1860(2部)の試合の時が青色にライトアップされるんじゃ。このOHKの放送塔のライトアップは、
アリアンツ・アレーナにダブって見える」。
このライトアップは、8月14日の東京V戦のナイトゲームから始まった。
ゲーム内容は厳しいものだったが、メインスタンドから見えるエンジ色に輝く放送塔と、その真横に
上った満月は、新しいカンスタの風景として脳裏に刻まれた。もちろん手前に見える1万490人の
観客とともに。
岡山がJ2に加入して3年目の秋を迎え、岡山の街並みに「ファジアーノ岡山」を見つける回数は
かなり増えてきた。まずJR岡山駅。駅の西口を出ると、NHK岡山放送局の壁面に掲げられた岡山
の巨大懸垂幕が目に入る。
そしてカンスタまでの「ファジロード」(岡山駅からスタジアムまでの国体筋)には試合当日、
無数の幟(のぼり)がはためく。また岡山市北区庭瀬の県道沿いには、ホームゲーム開催日と
対戦相手を記した大きな看板があり、毎月更新されている。
「ほかにも、企業、銀行、駅などの看板掲出や各店舗のポスター掲出など、多くのご協力をいただい
ております。地域主体ののぼり掲出活動と合わせ、試合当日のスタジアム周辺がますます盛り上がり、
ファジアーノ岡山があることによって、街に一体感を感じられるようになると素敵だと思っています」と、
株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ広報・前原智子さん。
先にお話してくれたサポーターさんのコメントを最後にもうひとつ。
「岡山は、バイエルン級のサッカー景観を持つ街に成長していると実感できます。ちょっと大げさかな」。
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