11/09/04 15:49:49.96 D7O3ktzG0
>1の仏人記者はちょっとずれてるな。
フランスでのアニメブームの端緒となったのは、
国営のAntenne2で流れたRecre A2という子供番組だったんだが、
1978年~1988年の放送。
ゴルドラック(グレンダイザー)やキャンディキャンディなどは
70年代末~80年代初めに、この番組で放映されて大ブームとなった。
で、番組の人気司会者兼歌のお姉さんだったドロテ(Dorothee)さんが、
完全民営化直後のTF1に引き抜かれて、
Club Dorotheeという冠番組を持ったという経緯がある。
で、このClub Dorotheeもすさまじい人気番組となったわけだが、
このころ日本からフランスへ入ったアニメは
ドラゴンボール、聖闘士聖矢、ガンダムなどのロボットアニメ、
東映の戦隊ものから北斗の拳に至るまで、
まぁとにかくやたらと戦ってばかりいた。
ぬるい幼児向け番組か、ディズニーくらいしか選択肢がなかったところへ
そういう刺激的なコンテンツが入ってきたために
向こうの10歳前後の子供たちに熱狂的に受けた。
当時4つしか地上波チャンネルなかったのに、唯一の完全民放チャンネルが
最盛期で週21時間もアニメや特撮を放送してた。
深夜ではなく、朝やゴールデンの子供が見る時間帯にね。
ちなみにドロテさんは、その功績を称えるということで、
東映が日本へ招待して、仮面ライダーBlack、ライブマン、ジライヤなどに
ゲスト出演もしている。
そのときに撮影の裏話として、あっちで流れたのがこれ。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
一方、親の立場から見ると、暴力的なアニメがなぜこんなに垂れ流されるんだ
と反発と警戒心が生まれるのは当然なわけで…
セゴレーヌ・ロワイヤルら政治家やPTA的な母親連中が猛抗議。
特に日本アニメ紹介のシンボルだったドロテさんは、
矢面に立たされてボロクソに叩かれまくった。
ただドロテさん自身もかなり気の強い人なので、
討論番組などに出て、真っ向から反論してた。
つべで検索かけるとその討論番組の映像なんかも出てくるはず。
日本とフランスのこの状況での最大の違いは、
メディアが両論をきっちり取り上げて、議論したことにある。