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いつものキレ味とはほど遠く、分かりにくい「紳助節」だった。タレント島田紳助さん(55)が
暴力団関係者との交際を自ら認め、突然の記者会見で引退を告げた。
その後も親密な関係を示す直筆の手紙などの存在が明るみに出ている。芸能界では惜しむ声も上がっているようだが、引退は必然といえよう。
反社会的組織の根絶に向け、国民が一体となって取り組んでいる最中である。芸能人だからといって大目にみていい道理はない。
ましてや毎日のようにテレビに登場する人気者だ。社会的影響力は大きい。
「黒い交際」を続けながら茶の間を沸かしていたとは、それこそ笑って済ませる話ではなかろう。
ましてや毎日のようにテレビに登場する人気者だ。社会的影響力は大きい。「黒い交際」を続けながら茶の間を沸かしていたとは、
それこそ笑って済ませる話ではなかろう。
記者会見で島田さんは、十数年前のトラブル解決に暴力団組員の力を借り、「恩を感じていた」と明かした。
その後も知人を介してのメールのやりとりなどをしていたが、「自分ではセーフだと思っていた」と述べた。状況認識が甘いというほかない。
芸能界では「氷山の一角」との見方もある。
芸能界と暴力団との結び付きは古い。戦後、山口組が芸能プロダクションを旗揚げし、美空ひばりさんらを専属歌手として抱えた話はつとに知られる。
近年も、大物演歌歌手が組長とゴルフコンペに参加していたことなど、黒い交際が取り沙汰されている。
放送局に責任は全くなかったと言い切れるだろうか。
島田さんが出演していたレギュラー番組は6本。民放各社は内容の差し替えや、番組の打ち切りを検討するなどしている。
だが一番の被害者は、後味の悪い不始末に付き合わされた視聴者である。
人気者に頼った番組作りに傾斜するあまり、見て見ぬふりをしていたとすれば問題だ。疑わしいことがあれば起用しないなど、
健全な土壌づくりが求められよう。芸能界の自浄作用にもつながる。
島田さんが会見で語らなかったことも多そうだ。直接の弁明が無理なら、吉本興業側が調査と説明を尽くすべきだ。
それが裏社会との関係断絶の出発点となる。
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