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>>1続き
だが世界的にも他の追随を許さないマスコットがこのドイツには存在する。それがケルンのマスコット
であるヘンネス様だ。ヘンネス様は山羊である。生きた山羊、本物の山羊だ。ケルンのエンブレムには
街のシンボルである世界遺産・大聖堂と、マスコットの山羊が描かれている。１９５０年以来ケルンは
生きた山羊をヘンネスと名付けて試合当日のスタジアムでお披露目してきた。このヘンネスはケルンの
公式サイトに一人前の専用ページを持っており、初代から現在の八代目まで経歴が掲載されている。
ケルン市内の練習施設にあるクラブハウス・ガイスボックハイム（日本語だと”山羊さんハウス”
とでもいうのだろうか）ではグッズショップに衣料から湯たんぽまで数多くのヘンネスグッズが並んで
おり、フィンケ氏に「これも見ておくように」と案内された一角には歴代ヘンネスの肖像が校長先生の
写真のごとく並べられていた。
ヘンネスはケルンのホームゲームの際に、専用のシーズンチケットでスタジアムへ入り、ピッチ近く
で試合を見守る。かつての名門もここ数年はコンセプトが定まらずに昇格と降格を繰り返してきたが、
昨季途中より改革に着手し始めた。その歴史にあって、ヘンネスの役割は一貫して八代続いている。
こんなマスコットは、ほかにはいないだろう。
（以上）