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人気コミック『うさぎドロップ』が実写になり8月20日より劇場公開される。
主人公のダイキチ役は松山ケンイチ、りん役は芦田愛菜が行う。
ほか香里奈など豪華キャストに恵まれた人気コミックの映画化。
アニメの方も既に開始しておりそちらの人気も上々のようだ。
この原作の人気に乗り公開される劇場版はどのようなものなのだろうか。
6月に行われた試写会を見た私とその他映画に詳しい人に話を聞くと次のような評価が得られた。
「原作をぶっ壊した酷いデキ」と一言。
どう酷いのか、ネタバレしないように説明させてもらう。
まず序盤は、りんがダイキチの家で育っていくさま、そして保育園を探しかけずり回る様子などは
原作を忠実に再現されている。この辺は原作ファンも納得だろう。
しかしその後に出てくるコーキ君(りんの友達)のお母さん役に違和感。
黒髪で清楚な原作のイメージとは全く異なり、出てくるのは芸能人という設定の茶髪ママ。
役を演じるのは香里奈だ。もちろん原作は芸能人設定なんてものは無い。
いわゆるオリジナル要素。香里奈を際立たせるための設定なのだろうか。
この『うさぎドロップ』の原作は、大きく分けて前半と後半に分けることができる。
幼少時代のりんを育てるダイキチを描いたストーリー。
そしてそれから10年後の学生になったりんとコーキのラブストーリー的な内容。
そう、原作では5巻以降から急成長し恋愛モードに入るのだ。しかし映画版では幼少時代のみが描かれ完結する。
しかしその終わり方も酷い。あまり詳しくは書けないが、「え、これで終わりなの?」という急な終わり方。
尺が足りなかったのか、ぶった切ったような終わらせ方になっている。
その割には劇中はダイキチとコーキママとの無駄なダンスシーン(妄想)があったりと変な演出が追加されている。
原作ファンはまさに「コレジャナイ!」状態になるだろう。
怖いもの見たさで劇場に足を運んでみるのも良いが、覚悟の上で見に行って欲しい。
原作すら見たこと無い人は原作を見ておくことをオススメする。原作はかなり良作。
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