11/08/19 14:42:17.33 0
知り合いのスペイン人の指導者が驚いていた。
「日本では、なかなか監督がクビにならないね。欧州じゃ、こんなことありえないよ」
Jリーグでも開幕当初のバブル期には、早いタイミングで次々に監督が代わったが、予算が縮小されてからは、
よほどのことがない限り、なかなか監督が代わることはなくなった。
実際今年もJ2は全チームが開幕のままだし、J1でも福岡と甲府で監督が代わったが、
いずれも後任は内部のスタッフだった。
ちなみに昨シーズンのブンデスリーガ(ドイツ)では、18チームで31人の監督が指揮を執っている。
シーズンを通して監督が代わらなかったのが半分の9チームだけで、4チームは2度の監督交代があった。
それでも南米に比べれば落ち着いた方で、かつてブラジル代表主将を務めたオスカーなどは言っていた。
「この国では、連敗した途端にクビの話題になる。ブラジルで監督の仕事は不安定すぎるんだ。
だから僕は中東や日本で仕事をしてきた」
日本であまり監督が代わらなくなったのは、広島や柏が成功例を示したことも影響しているのかもしれない。
広島ではペトロビッチが、柏ではネルシーニョがJ1シーズンの途中から指揮を執り、
結局巻き返しが効かずにJ2に降格した。
だがそれでも更迭せずに1年間J2を戦い基盤を整えたことで、再度昇格すると上位戦線に加わった。
つまりペトロビッチやネルシーニョのような監督でも、シーズン途中でチームを立て直すのは至難の業だということだ。
例えば、イタリアでミランの黄金期を築いたアリゴ・サッキやファビオ・カペッロのような名将でも、
後年チームが傾きかけた時にシーズン半ばで託されたが、結局再建することができなかった。
だが半面、監督を代えたことで状況が一変するケースもある。昨年J2で最下位(19位)だった北九州は、
18位の富山の半分くらいしか勝ち点を稼げなかった。ところが今年は三浦泰年監督が就任すると、
すっかり見違える戦いぶりで、20試合を終えた時点で5位につけている。
>>2-5あたりに続きます
URLリンク(www.zakzak.co.jp)