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6日の開幕を控え、明徳義塾(高知代表)の選手たちは4日、兵庫県尼崎市内で練習した。
練習の合間には時折笑顔も見える明るいムードだ。3年生たちが昨夏、必要以上の
上下関係を撤廃。「風通しのいいチーム」でのびのびと最後の夏に挑む。
明徳義塾はこの日、7日第2試合の北海(南北海道)戦に向けてノック、打撃練習をこなした。
すでに南北海道大会決勝の映像を入手し、相手を研究中だ。ベンチ入り18人のうち2年生は
7人いるが、学年の壁を感じさせない雰囲気だ。
昨夏の新チーム結成時、現在の3年生は今までの上下関係を見直した。部員が暮らす
「青雲寮」では従来、洗濯や夜食づくりは下級生の仕事だった。1年生は午後9時ごろに
練習を終え、同10時半の就寝まで先輩2人分の洗濯や夜食づくりに追われた。自分の分は
朝早く起きて洗濯し、息つく暇がなかった。
主将の北川倫太郎君(3年)らは下級生の頃から「嫌なことを人にやらせるのはやめよう。
この代で変えよう」と話していた。1学年上の代から変わる兆しがあり、自分たちの代で
完全に改めた。
「入学当初は先輩と目も合わせられなかった」という背番号14の吉本悟君(同)も、
改革に特にこだわった1人だ。「この学年は甘すぎるくらいやさしくて、思いやりの
あるヤツばかり。僕らの絆は深いですよ」と話す。
自身に厳しい練習を課すエース尾松義生君(同)も「今の明徳は過ごしやすい」と話し、
練習の合間によく笑うようになった。2年生で3番を打つ大西輝幸君は「やさしい先輩が
多いし、のびのびさせてもらっています」と感謝する。
馬淵史郎監督(55)も「変えられることは変えていい」と、3年生たちの改革を後押しした。
「練習は厳しく、寮は憩いの場でいい。3年生の努力もあって、2年生以下は退部者が
出なくなった。本当にいいムードでやれている」と目を細めた。
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