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NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」(総合=月~土曜前8・00)が好調だ。
2001年の朝ドラマ「ちゅらさん」を手がけた岡田恵和の脚本では、
戦前から戦後の安曇野と松本市を舞台に、そば屋に嫁いだ女性教師・陽子の一代記が描かれる。
若尾文子演じる現代の陽子が、自らの人生を振り返る形で進行する。
ドラマは、東日本大震災の影響による前作「てっぱん」の中断で、初回が1週間遅れる異例のスタートだった。
小松昌代チーフ・プロデューサー(CP)は「震災直後で毎朝見てもらえるか心配だった」と語る。
しかし、フタを開けてみれば7月末までの関東地区の平均視聴率は18・7%。被災地の福島では27・8%と、
NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」(総合=月~土曜前8・00)が好調だ。
戦前から戦後の混乱期を乗り越え、生活の復興を目指して前向きに生きる主人公ら登場人物の姿に、
東日本大震災の被災者からも共感の声が寄せられている。(井上晋治)近年のほかの作品より4~5%高くなっている。
肉親を戦地へ送る悲しみや、食料難など戦後の混乱を耐え忍ぶ生活者の物語には、
月に150~200通近い共感の声が届く。
陽子の夫・和成の復員や陽子の出産の放送後は、同局に30~40通の祝電が届いた。
物語を自身の体験に重ねる中高年層から、登場人物の行く末に関心を抱く若者まで、
視聴者層は幅広い。「昔ながらのきれいな日本語が聞ける」と、セリフに好感を抱く声も目立つ。
6月頃からは震災の被災者からの反響が増えてきた。
夫と娘を津波で失った避難所の女性は「今は『おひさま』だけが楽しみ。陽子の夫を戦死させないで」とつづる。
「最近テレビを見て笑えるようになった」といった声もあった。
「おひさま」人気について、日本大学芸術学部の上滝徹也教授(テレビ文化史)は、
「2000年頃から地域に根ざした生活、変わらない日常の良さの再評価がドラマ界で始まっている。
『おひさま』は地域、つつましさ、人間の絆という三つの柱が、しっかりとした脚本と演技で表現されている。
東日本大震災で奪われた平凡な暮らしの大切さが、被災者を含む多くの人々の心に届いているので
はないか」と分析している。
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