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-伊良部さん死去のニュースを聞いたときの気持ちは?
イチロー「ただただ残念ですね。その振る舞いが独特な方だったと思いますけど、
それと内面が比例していない印象でしたよね。振る舞いとはまったく裏腹な
内面のこまやかさというか、そういうものを持っていた」
-彼の野球に対する情熱に関して何か思い出は?
「テキサスで焼き肉を食べに行ったときに、話が止まんなくなっちゃって。その時は長谷川さん
(滋利、当時マリナーズ)もいたんですけど、ピッチングフォームについて力説が始まって、
野球についての考え方も含めて、止まんなくなっちゃったんですよ。でも、僕ら早く帰りたいから、
『どうやって帰ろうか』と長谷川さんと相談したくらい。野球が大好きだったんでしょうね。
あの時はあきれ返りましたけど、そういう熱いゲームに対する思いを持った人だったんですよね」
-日本ではパ・リーグの目玉対決のひとつだったが、最も思い出に残っていることは?
「こっちに来て、球の速いピッチャーはたくさんいますけど、比較するときに必ず頭に浮かぶのが伊良部さんの真っすぐだった。
伊良部さんの一番速い球(当時日本最速158キロ)っていうのが、大リーグで10年以上やっても物差しになる。
それはずっと変わっていない」
-彼との対戦でどんなことを感じていたか?
「これはちょっと記事にできるか分からないですけど、(現役時代に)『バッターを殺したいくらい憎い』って言うんですよね。
『頭に当てようが、何をしようが、俺は抑えたい』って聞いたとき、ちょっと恐ろしい人だなと思いましたけど、
それくらい勝負に対する思いが大きかった人なんでしょうね。あの言葉は一生忘れないですね」
-彼は勝負に命を懸けていたということか?
「命を懸けるのは俺たちだなと思いましたよ、バッター側ですよ」
-他にはそういう投手は?
「他にそんなことを言った人はいないですねえ。思っている人はいるかもしれませんけど、
はっきりとバッターに対して言いましたからね。実際、対戦している僕に言いましたから。
僕が話した伊良部さんらしい話は、どうか誤解のないように表現してください」
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