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ＮＨＫ「なでしこ五輪予選」地上波生中継が決定！
９月１日から始まる女子サッカーのロンドン五輪アジア最終予選（中国）を、
テレビ放映権を持つＮＨＫが地上波で生中継することが２８日、判明した。
最終予選を主催するアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）は、春ごろから日本の
テレビ各局に放映権獲得を打診した。しかし、Ｗ杯前だったため、
民放各局は興味を示さなかった。
ある民放局のプロデューサーによれば「すでに３～４月頃から売りに出ていた。
民放の反応はどこも『ＮＯ』。そこでＮＨＫが取った」。しかも半ば協力する形
だったという。「金額も全然、安いですよ。１億円？そこまでいっていない」。
金額はなんと５試合で８０００万円程度というからお買い得だ。１試合１億円の
男子と比較すれば５分の１以下だ。今なら１試合８０００万円の値がついても
不思議はないことを考えれば、結果としてＮＨＫは奇跡的な「先物買い」に
成功したことになる。
事情に詳しい民放幹部によれば「ＮＨＫも喜んでいるよ。当初はＢＳ（衛星放送）
で放送する予定だったけど、今回は地上波でも中継をやるそうだ」。女子Ｗ杯の
決勝戦は午前３時４５分キックオフにもかかわらず平均で２１．８％という
驚異的な視聴率を記録。男子サッカー顔負けのソフトに成長したため、ＮＨＫは
予選初戦から異例の地上波中継を決めたわけだ。日本サッカー協会幹部も
「今のなでしこなら（地上波で流す）価値は十分にありますからね」と認めている。
別の民放局プロデューサーは地上波格上げについて「時間によっては（視聴率）
２０％も十分に狙える。ただＮＨＫは（午後７時からの）ニュース枠を動かせない
から（放送枠の）調整はしているみたい」と、嫉妬と悔しさを混じえて解説した。
五輪予選全試合を地上波で生中継するのは女子サッカーでは初。今回も
五輪出場が最終戦の中国戦にまでもつれ込む展開になれば、３０％以上の
高視聴率が期待できる。９月２日からは男子のＷ杯アジア３次予選が始まるが、
“格安”のなでしこが男子サッカーを食う可能性もありそうだ。
ソース：東京スポーツ 2011年7月30日号26頁（三浦憲太郎）
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