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12年ロンドン五輪制覇が、なでしこジャパンの次の目標となる。
女子サッカーが正式種目になった96年アトランタ五輪以降、五輪はW杯翌年に開催されているが、
前年W杯女王が五輪で優勝した例はない。
W杯ドイツ大会を「集大成」と位置づけていたMF沢は「人間は欲が出るもの。
次はロンドンを目指したい」と現役続行を表明。
「女子の中ではW杯よりも五輪の方が位置づけが高い部分はある」と燃えている。
ロンドン五輪アジア最終予選は9月1日にスタート。
予選突破はもちろん、本大会を見据えて若手の底上げや新戦力をテストしながらの戦いが求められる。
W杯ではスーパーサブ的存在だった18歳のFW岩渕は、08年U―17W杯でMVPに輝いており、
次代のエース候補。
「これからは(周囲の)日本を見る目が変わってくると思う。責任を持ってやっていきたい」と自覚を口にしている。
今回のW杯メンバー選出を見送られた若手にもダイヤの原石は多い。
FW横山久美(17=十文字高)は10年U―17W杯準決勝の北朝鮮戦で6人抜きからゴールを記録。
FIFA年間最優秀ゴールにノミネートされた実績を持つ。
左サイドからの正確なクロスが武器のMF仲田歩夢(17=常盤木学園高)、
ボランチのMF田中陽子(17=JFAアカデミー福島)らタレントは豊富だ。
日本の女子サッカー人口は約22万人。日本協会は15年までの30万人達成を目標に掲げている。
現時点で女子は中学世代でサッカーを続ける環境が整わないなど、ハード面の整備が課題に挙がる。
なでしこ人気を一過性のブームに終わらせないためには、これからが正念場となる。
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