11/07/21 01:00:10.48 0
日本中が歓喜に沸いたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のワールドカップ制覇。
まさか、まさかサッカー後進国の日本が、こんなにもはやくワールドカップを制覇できる
なんて……少なからずサッカーに携わってきた者として、喜びの中に驚きが含まれていた
のは本音である。
さて、なでしこジャパンや各選手への賞賛はさまざまなメディアが行っているので、ここでは
彼女らをとりまく環境について言及しておこう。
すでにたびたび報道されていると思うが、女子サッカーは日本においてあまりにもマイナーな
スポーツである。マイナーであるとはつまり、それだけで飯が食える選手がほんの一握りに
すぎないということだ。聞くところによれば、ワールドカップでMVP＆得点王という、名実ともに
世界トップの選手となった澤でさえ年収は300万ほどだとか。しかもこれは、バイトなどで
稼いだお金を加えての数字だというから驚かされる（数字は諸説あるようなので、参考程度に
とどめてほしい）。
実際彼女らに言わせれば「好きなことをやっているのだから仕方がない」との想いがあるよう
だが、しかし「好きなこと」と「食べられないこと」を天秤にかけさせるのは、あまりにも不憫で
ある。後進の育成を考えたときにも、この状況はすぐにでも変えなければいけないものだろう。
一方で育成の段階にもさまざまな問題が潜んでいる。現在の女子選手は、学生時代にプレー
する場所を探すだけでも一苦労なのだ。小学生では男女混合にサッカーをすることが許され
ているのだが、これが中学、高校と進んで行くにつれて、女子選手が公式戦に出ることなどが
禁止されてしまうのだ。私の友人にもずっとサッカー部に所属してきた女子がいるのだが、
聞けば、やはり男子のサッカー部に所属しつつも、公式戦には出られないでいたそうだ。
いまはフットサルの世界に進んでしまったが、もし仮に女子もしっかりと公式戦ができる環境に
いたとしたら、今は著名な選手になっていた可能性も否定できない。
（>>2-10につづく）
▼ガジェット通信 [2011.07.20 18:00:35]
URLﾘﾝｸ(getnews.jp)