11/07/17 03:01:28.40 0
（つづき）
テレビは国民の真ん中に位置するもの。
僕がよく使う「サッカー偏差値」で言い表せば「５０」のレベルを意識して制作しようとする。
それは当然の姿勢なのだけれど、ワールドカップで優勝を争おうかというレベルは、サッカー偏差値７０超だ。
ワールドカップベスト１６でも６０以上はある。
７０の出来事を５０のレベルに着地させることは容易ではない。
誰にも分かる楽しげなものにしようとすれば、例えば、お笑いタレントの存在は不可欠になるし、
かわいい系、綺麗系の女子アナ、タレントも不可欠になる。
そこで交わされる会話の内容は、当然５０。
７０のエッセンスを加えなければならないということで、元選手とか、解説者が呼ばれることになるのだが、
彼らが専門性を発揮したくても、会話を交わす相手の偏差値は５０だ。話は一方通行になりがちだ。
だが、５０でなければ、テレビ的なエンターテインメントは保たれない。
スポーツニュースでもせいぜい５５。６０的なものはほとんど存在しない。
存在したとすれば、視聴率など望めそうもない、エンタメ性に乏しい、地味で暗いものになる。
日本スポーツ界に漂う「基礎体温」の低さを嘆かずにはいられない。
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