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財務諸表でわかるJリーグの将来
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例えば、2009年度にJ1とJ2のクラブが得た収入総額は約755億円。経費が約782億円。27億円の赤字。
また、資本金合計が174億円。累積赤字が144億円だからあと30億円の赤字で資本金を食いつぶしてしまう。
ところが、新聞やサッカー専門雑誌はJリーグの危機的状況に全く関心を示さない。なぜだろう。
プロ野球が親会社からの赤字補填(ほてん)を非難されるが、
Jリーグのクラブが出資会社から受ける経済援助はプロ野球の比ではない。
その原因はテレビ・マーチャンダイジング・スポンサーシップの3つの権利を一括管理するJリーグの稼ぎが少ないことに起因する。
しかも、この分配金には賞金が含まれるので、実際にJリーグが額に汗して得た金額からの分配金はさらに下回っている。
また、Jリーグが公開する財務情報は簡潔すぎて不明な点が多いので、推測を加える必要があるが、個別クラブの情報を
05年から09年の5年間を通しで見ると、補助金・増資・減損処理など随時出資会社が負担していることが分かる。
例えば、仙台・札幌・新潟は毎年行政から助けてもらっている。出資会社が大企業の柏レイソルや大宮アルディージャ、
横浜F・マリノスは累積赤字が資本金を上回っており、普通であれば倒産状態。東京ヴェルディやサンフレッチェ広島は
増資を行って破綻を逃れ、東京ヴェルディは減損処理で累積赤字を一掃。大分トリニータやヴィッセル神戸は破綻状態継続中。
>普通であれば倒産状態。