11/07/04 23:54:47.68 0
(>>1からの続きです)
「動物たちが、ほとんど動かないんです。おびえて、痛々しいほど悲しい表情をしていました」
震災から間もなく、多賀城市内の骨組みだけの家屋で見つかった6匹と
管理センターで保護されていた1匹の計7匹を引き取った。
ある猫の首輪の裏には「ユキちゃん」と書かれていた。
「大切に飼われていたのでしょう。飼い主が無事であってほしいと、痛切に願いました」
被災ペットの実態は詳しく分かっていない。多くの支援団体が保護に取り組んでいるが、
一方で、被災者より動物を大事にするのか、という批判もある。杉本さんはその言葉にこう反論する。
「『国の偉大さ、道徳的発展は、その国の動物の扱い方でわかる』というガンジーの言葉があります。
動物の問題は命、人間の問題。人間だから、動物だからと切り離して考えるべきでない」
復興まではまだ長い時間がかかる。杉本さんは継続的な支援が大切だと感じている。
「『里親』という個人的な活動ですが、小さな輪が広がって、大きな力になると信じています」(了)