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2011年06月23日15時00分
提供:Techinsight Japan
お笑いコンビ・ダイノジの大谷が、自身のブログ「不良芸人日記」内で捨て猫との出会いと、
悲しい結末について綴っている。
6月21日のブログには、その猫との出会いが素っ気なく書かれている。
「第一京浜で車にひかれそうなネコを拾ってしまった。」から始まり、
“猫の毛アレルギー”の大谷が捨て猫を助け飼うきっかけとなった心境が、淡々と綴られている。
都会で捨て猫に情をかけていたら、きりがない。しかし大谷は、なぜか見過ごせなかったという。
薄汚れ、痩せこけて無表情になっていた猫をタオルに包み、明け方にまず量販店に向かう。
猫を飼うためのグッズを揃えるためだ。
ペットフード(買い物かごに、いっぱい)、トイレ用品などの多額の出費に
「なんで俺が…。」と不満を漏らしつつも彼の願いは、“命が助かって欲しい。”ただ、これだけだったのだ。
だが翌日、猫は死んでしまった。猫に餌を与えてから動物病院に連れて行き薬をもらい、シャンプーをした。
医者から「捨てられて、たくさんの距離を歩いて餓死寸前だったんでしょう。
(足の裏の皮膚が、剥がれていた。)」と聞いた大谷は、
「これから腹いっぱい、メシ食わせてやるぞ。」と心に決めたという。
猫が心配で、事務所にも一緒に連れて行っていたのだろうか。
打ち合わせをしていて「やけに静かだな。」と思い、猫の様子を確かめるとすでに冷たくなっていた。
死ぬ前にお腹いっぱいに食べさせてもらい、身体をきれいにしてもらい、
短い時間でも愛情を沢山かけてもらい、この猫は大谷にどれだけ感謝しているか。
しかし彼は、「死ななきゃ、なんでも良かったんだ。」
近くの土に死んだ猫を埋めながら、悔しい思いが溢れてきたのだ。
助かってくれるだけで良かった。
感情を極力抑えたこの2日間のブログは、逆に大谷の悲しみが痛いほど伝わってくるものであった。
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