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2011年05月31日22時34分
提供:杉山茂樹のBLOG ..バルサが当たり前のように勝ってしまった。
メッシが活躍。チャビ、イニエスタも同様に活躍。2年前の優勝に書き加えるべきことはそう多くない。
マイナーチェンジに過ぎないチームが、完勝、圧勝してしまった。
サッカーの進歩を願えば、バルサは負けた方がよかった。バルサの優勝はサッカーの停滞を意味する。
もちろん、それは勝者が、バルサを超えるサッカーを披露することが前提になるが、
そうして尺度でファイナルを眺めると、マンUの「負けっぷりの悪さ」について、つい一言いいたくなってしまう。
もう少しちゃんと戦えなかったものだろうか。あれが最善のプレイだっただろうか。 勝ちたい。今度こそ。
リベンジに燃えるファーガソン監督の気持ちは、とりわけ立ち上がりのプレイからひしひしと伝わってきた。
だが、それは10分足らずで終了する。バルサにペースが傾くと、マンUはなすすべなく陣を後退させた。
そこから、中盤省略気味にしてカウンターを狙おうとした。バルサの先制ゴールはその産物に他ならない。
とはいえマンUは、0―1で迎えた前半34分、同点ゴールをルーニーが叩き込む。この試合が最も盛り上がった瞬間だ。
僕が注目したのは、この得点に至る経過になる。
アビダルのフィードをカットしたマンUは、右サイドで細かなワンツーを決め、バルサゴールに向かっていった。
そのシーンを見ながら、僕の脳裏には次の言葉が浮かんだ。
「巧い選手は巧いプレイに弱い」
バルサの面々は、マンUの小技を絡ませながらのプレイを見てしまった。呆然としながら。
彼らの足はその時、完全に止まっていた。時間までもが止まったかのようだった。
カッとして瞬間、頭の中が空っぽになったような感じにも見えた。いずれにしても、かなりショックを受けた様子だった。
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