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脚本家で俳優の宮藤官九郎が、優れた脚本家に贈られる『第29回向田邦子賞』を受賞し5月31日、
都内で行われた贈賞式に出席した。
受賞対象作の『うぬぼれ刑事』(2010年/TBS系)は宮藤初のオリジナル刑事ドラマ。連続ドラマの
脚本を手掛けて10年、同作が10作目という節目に選出された宮藤は「みんなで頑張って作った
作品で、こうやって賞をもらえたのは本当にうれしい。これからもオリジナル連続ドラマの脚本を
続けていきたいと改めて思いました」と感謝。式には同作主演のTOKIO・長瀬智也や生田斗真、
中島美嘉ら共演者も祝福に駆けつけた。
同作は、超恋愛体質の刑事・うぬぼれが惚れてしまった女性の犯した罪を突き止めていく刑事ドラマ。
選考委員会は「頭抜けて面白かった。偶然を必然に転化させ、言葉の遊技とレトリックで見事に
現代を体現している。他の追随を許さぬ奔放な話芸ともいうべき作劇術」と高い評価で満場一致の
受賞となった。
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)、同作の3度にわたり
宮藤とタッグを組んできた長瀬は「『池袋~』から節目節目でやらせていただき、10年目の『うぬぼれ
刑事』で賞を頂けるのは、すごく光栄」とあいさつ。長瀬自身も宮藤の斬新な脚本の世界観に
魅了された一人であるといい「宮藤さんは、ドラマや時代の枠を突き破る男だとつくづく思いました」
と称賛した。
生田は宮藤脚本の魅力について「セリフに愛がある」と話し、「その愛を体いっぱいに受け止められた
長瀬さんがとても羨ましく、いつか僕も宮藤さんの作品で主役をやりたいと心から思いました」と
アピール。森下愛子も「どんな小さな役でも宮藤さんの愛を感じることができる。それは役者にとって
本当に幸せなこと。本当におめでとうございます」と喜びを口にした。
受賞式には、荒川良々、要潤、矢作兼(おぎやはぎ)、薬師丸ひろ子、三田佳子、少路勇介、
伊藤晶子、西慶子らも出席した。
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『第29回 向田邦子賞』贈賞式に出席した宮藤官九郎
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