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仙台が、東日本大震災後では初のホームゲームとなる２９日の浦和戦（ユアスタ）で、
ホームとアウェーのサポーターを仕切るための緩衝地帯を設けないことが２６日、分かった。
通常、ホーム席とアウェー席の間にある柵を設置しない。仙台がＪ１に初昇格した２００２年
以降では初めてのことになる。
敵と味方を仕切るものは必要ない。仙台が極めて異例の策を取った。
浦和戦では、通常約２００～２２０席分を空席にする緩衝地帯を設けず、柵も作らないことが
決まった。本来は隔離されているコンコースの往来も自由になる。両チームのサポーターは
試合前などに、ほとんどの席に行くことが可能になった。
２９日は、震災後初めて本拠で開催される記念すべき試合。チケットは完売状態で、試合には
東北各地から多くの人が集まる。これまで会えなかったサポーターたちが互いに安否確認を
するためにも、異例の決断が下された。
リーグ再開初戦となった川崎戦（２３日）でも、ホームの川崎がほぼ同じ理由から緩衝地帯を
設けなかった。ただ、Ｊリーグはトラブルを避けるためにも設置を要望している。
仙台は万が一に備え、両サポーターの間に警備員を配置。“人海戦術”で危機管理する構えだ。
また、試合前日（２８日）にはスタッフや警備員はもちろん、報道陣も加えて避難訓練を行う。
有事の際には全ての人が安全に避難できるよう、万全を尽くす。
入場料の一部は義援金とする予定。全員で被災者を応援していくというメッセージを伝える
ためにも、まずはスタジアムが一つになる。被災クラブが被災地で初めて戦うゲームには、
大きな意味が込められている。
ソースはURLﾘﾝｸ(hochi.yomiuri.co.jp)