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想定外ではなかった津波
実は、東電の福島第一は津波に弱く、炉心溶融の危険性があることは、5年前から
指摘されていた。想定外などではない。福島第一で想定されている津波、チリ地震
津波クラスに遭遇すると、大きな引き波によって冷却用の海水を取水できなくなる
といわれる。この引き波による取水停止が、炉心溶融に発展する可能性を、2006年に
国会で共産党の吉井英勝議員が質問している。
二階俊博経産相(当時)は善処を約したが、東電は具体的な改善を行なわなかった。
東電には地元から改善の要望書も出されているので、津波による炉心溶融の
「危険性の指摘」を知らなかったはずはない。百も承知だったのに、素知らぬ顔で
すべての原因が想定外の巨大地震にあるかのように振舞っているとしたら、なかなか
の役者である。
1、2、3号機の冷却失敗が、吉井議員の指摘した海水の取水停止によるものなのか、
東電が主張している外部電源の喪失なのか、それらの複合なのかは、いまだ不明だ。
2系統あるはずの非常用ディーゼル電源が働かず、高圧の注水ポンプも3基すべてで
不調であることの理由を、東電は全く説明していないし、記者たちは誰も聞かない。
不調だとか働かないとかいうのは、結果であって原因ではない。日本中に不安を
撒き散らしている炉心溶融事故の原因について、当事者は語らず、メディアは
聞かず、規制当局は糺さない。このもたれあいが日本の原子力が抱える最大の不安
要因ではないか。
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