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横浜の新外国人左腕・リーチの退団が決定的となった。
東日本大震災後の１７日未明に、ほかの４外国人と米国に帰国。その後４人は再来日したが、
リーチだけ再来日の予定がない。
沖縄・宜野湾キャンプでも高評価を受け、３月６日のオープン戦・阪神戦（倉敷）では３回無失点など、
開幕ローテーション入りは確実だった。一方で、日本の生活になじむ前に震災を経験。
その後、不眠に悩んでいたという。吉田投手コーチは「はっきりしたことは言えないが、リーチはすでに
計算に入っていない」と渋い表情。尾花監督も２８日に「現物（リーチ）がないのだから食べることは
できない」と明かしていた。
代役には２年目左腕の真下（まっか）を指名。２日の阪神戦との慈善試合（横浜）で最終テストをするが、
横浜の投手事情が風雲急を告げてきた。
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リーチは本来なら１日に再来日予定だったが、結局キャンセルになり、その後の見通しは立っていない。
関係者によると、１１日の大震災発生後、最もナーバスになっていたのがこの助っ人左腕。
余震が続いたことに加え、東京電力福島第１原発の放射能漏れなどもあって不安は増す一方だった。
「眠れない」と周囲に漏らすこともあった。１６日に一時帰国した米国人５選手の中で、１人だけ来日が
遅れていた。
帰国以降は母校のデルタ州立大（ミシシッピ州）で調整し、再来日に意欲的だったものの、夫人ら家族の
猛反対に遭っていたという。球団はメールや電話で国内の情勢を随時伝えながら説得を図ってきたが、
翻意は難しくなっているようだ。
リーチは１９６センチ、９９キロの巨体から投げ下ろす直球を武器に、先発の一角として大きな期待を
受けていた。３年連続最下位という低迷脱出の切り札になりうる存在だっただけに、退団となれば
ショックは大きい。
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