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被災者を勇気づけたい。被災地にパワーを届けたい。
Jリーグ最年長の44歳、FW三浦知が思いをシュートに込めた。
「みんなの気持ちが1つになったゴールでした」
後半に途中出場すると37分だ。GKからのロングボールをDF闘莉王が頭でDF裏へ落としたところに走り込む。
飛び出してきたGKをかわすように、右足でゴール右に蹴り込んだ。
「正直、やろうか迷ったけど、暗くなってはいけないと思って。ゴールもそうだけど、みんなから期待されていたから」と“カズダンス”を炸裂。
ゴール裏のサポーターの前へ走り寄ると、厳しい避難生活を送る人たちに届けとばかり、得意のパフォーマンスを披露した。
後半17分にピッチに立つと、空気が一変した。過去に2度、国内を襲った大震災後に行われたチャリティーマッチにも出場し、
ゴールこそ奪えなかったが存在感を発揮した。
この日もスタンドを埋めた4万613人の観衆は、カズがボールをキープするたびに歓声だ。
11日に発生した東日本大震災。被災地では不自由な生活を強いられている。
そんな惨状に、少しでも光を当てることができたら…。「協力できることがあるならやりたい」と、この試合の出場を熱望した。
「勝つために自分のゴールが必要」と全力プレーを宣言した。そして有言実行。
「きっと届いたと思います」。カズゴールが、苦しむ人々に勇気を伝えた。
先月で44歳になった。それでも、昨年の10年南アW杯も出場をあきらめなかった。
14年ブラジルW杯も本気でピッチを目指している。
「どこへ行っても年齢のことを言われるが、サッカーをあきらめるつもりはまったくない。みんなも、あきらめないでほしい」。言葉に力を込めた。
どれだけ時間がかかっても、復興する日は必ず訪れる。
サッカー界が、いや日本が一丸となって、それを支援しなければならない。
魂を込めたカズのゴールは、被災者と、その人たちを支える日本人全員に、届いたに違いない。
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