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(>>1の続き)
小6の時、年代別県選抜チームの合宿で訪れたJヴィレッジ(福島県)で会った女子日本
代表FW荒川恵理子からもらったサインが宝物だった。大船渡高の先輩で元日本代表
MF小笠原満男のサインも大切にしていた。「小笠原くんは、私がテレビで訴える姿を見て、
史織のことを心配していたと知人から聞きました」(悦子さん)。
史織さんは、サッカーの指導者になり、女子チームが少ない岩手県沿岸地域で子どもたちに
サッカーを教えるのが夢だった。悦子さんは「最近は、虐待されている子どもたちを助けて
癒やしてあげたいと言っていました」としみじみと話した。前途は希望にあふれていた。
浩幸さんは言った。「最高につらいけど、周りにはもっと大変な人がいっぱいいる。それに
比べたら家族のもとに帰ってきただけでもよかったと思いたい。短い時間だったけど、
史織は人の3~4倍頑張った人生だったと思います」。
陸前高田市の自宅は被災を免れ、電気も復旧した。29日に行われる、小笠原も出場する
震災の慈善試合「日本代表対Jリーグ選抜」も観戦するつもりでいる。「最先端で活躍している
選手が頑張っているのを見れば、被災者も元気になれると思う。元気をもらいたい」と
浩幸さん。史織さんの愛したサッカーには力がある。そう信じて、テレビに向かう。
(終わり)